福岡で注文住宅を建てるなら費用はどのくらい必要? | 太宰府・小郡・朝倉・筑前・筑紫野で探す高機能注文住宅情報
省エネ住宅
福岡で注文住宅を建てるなら費用はどのくらい必要?
2023/06/26
理想の住まいを手に入れたい方々にとって、注文住宅は魅力的な選択肢となります。しかし、注文住宅を建てる際に最も気になるのが、一体どれくらいの費用がかかるのかという点ではないでしょうか。福岡での注文住宅建築においても、予算設定は重要なポイントです。注文住宅の価格を左右する要素や、さまざまな予算帯別の注文住宅の特徴についてご紹介します。
福岡の注文住宅の相場は?
住宅金融支援機構の調査によると、2021年度の注文住宅の全国平均建築費用は3,572万円でした。これを踏まえると、注文住宅の建築費用は一般的には3,000万円台が相場とされています。必要最低限のデザインや内装・設備に絞れば、なんと建築費用を1,000万円台まで引き下げられることもあります。
しかし、注文住宅を建てるなら土地も必要です。福岡県全体における公示地価の平均変動率は、住宅地・商業地・工業地ともに半年前の基準地価調査と同様に上昇率が拡大しています。特に福岡都市圏や北九州都市圏だけでなく、広域的に地価が上昇している傾向が見られます。具体的に、福岡市の住宅地では、2013年の時点で11万2,600円だった平均価格が、2023年には19万6,300円となり、74%もの増加を記録しています。これは注目すべき成長です。
実際の土地価格は坪単価で計算しますが、計算基準は住宅メーカーや工務店によって異なります。大まかに言うと、建築物の床面積を合計した「延床面積」またはバルコニーや吹き抜けなどを含む「施工床面積」のどちらかを元に計算します。計算式は「金額÷坪数=坪単価」ですが、計算方法によって坪単価が異なることに注意が必要です。
施工床面積が広くなるほど、坪単価は安くなる傾向にありますので、業者にどちらの計算方法を採用しているか確認することをおすすめします。
出典:
住宅金融支援機構「2021年度 フラット35利用者調査」
注文住宅を建てる上で必要な費用
注文住宅を建てる際には、建物や土地だけでなく様々な費用が必要です。詳しく解説します。
建築費用
建物の基礎工事や構造、外壁や屋根の仕上げ、内装や設備など、建物の仕様に関わる費用です。建物の広さや間取り、素材の選択、特別なデザインやカスタマイズの要素によって、建築費用は大きく変動します。また、建築会社や工務店によっても価格や仕様が異なるため、複数の見積もりを比較することが重要です。
土地購入費用
注文住宅を建てるための土地の購入に関わる費用です。土地の価格は地域や立地条件によって異なります。また、仲介手数料、登記費用、不動産取得税などの諸費用も考慮する必要があります。土地の適正な価格を把握するためには、地価の動向や周辺の相場を調査することが重要です。
設計・監理費用
建築設計や施工監理を担当する専門家の費用です。建築設計士や建築家、構造設計士、監理技術者などの専門家の協力を必要とするため、その費用が発生します。設計や監理にかかる時間や業務内容によって費用が異なるため、契約書や見積もりを詳細に確認することが重要です。
付帯設備費用
注文住宅に必要な設備や仕上げ材料の費用です。キッチンやバスルームの設備、床材、壁紙、照明器具、エアコン、窓のカーテンやブラインドなどが含まれます。各設備の性能やブランド、カスタマイズの程度によって費用が変動します。
諸費用
建築に伴って発生する様々な諸費用があります。建築許可申請に伴う手数料や測量費用、公共料金の接続費用、建物の耐震補強や防犯対策の費用、引っ越し費用、家具や家電の購入費用なども諸費用に含まれます。外構工事や庭の造成費用も忘れずに考慮する必要があります。
追加オプションやカスタマイズ費用
注文住宅では、追加のオプションやカスタマイズが可能です。特別な要望やデザイン変更、設備のアップグレードなどがある場合には、追加費用が発生します。
資金調達費用
注文住宅の建築費用を賄うための資金調達に関わる費用です。住宅ローンや融資を受ける場合には、銀行や金融機関によって手数料や金利負担が発生します。
これらの費用は、建築プロジェクトの規模や仕様、地域の条件によって異なります。建築会社や専門家との打ち合わせや見積もりの段階で、具体的な費用計画を立てることが重要です。また、予算の余裕を持たせるためにも、予期せぬ費用や予備費についても考慮しておきましょう。
【費用別】どんな家が建てられる?
予算によって建てられる家の規模や品質は大きく異なります。以下は1,000万円から4,000万円までの予算帯で建築できる家の特徴です。
1,000万円台
1,000万円台の注文住宅は、手頃な価格帯の商品が多く存在します。この予算帯では、一般的には中程度の広さを持つ住宅を建てることができます。例えば、一般的な間取りや30坪程度の床面積を持つ住宅を想定することができます。
ただし、予算内で建てるためにはいくつかの制約があります。建物本体以外の設備や機器については、オプションとして追加する必要があります。これには、キッチンやバスルームの設備、床材、壁紙、照明器具、エアコン、窓のカーテンやブラインドなどが含まれます。また、付帯設備や外構工事なども別途の費用がかかる場合があります。
予算を抑えるためには、必要最低限の設備や機器に絞ることや、標準仕様の商品を選ぶことも有効な方法です。
2,000万円台
2,000万円台の予算を持つと、多くのハウスメーカーや工務店から選択肢が広がります。この予算帯では、ローコストメーカーでも高級な設備や内装を選ぶことができるため、自分の好みや希望に合った住宅を建てることができます。
ローコストメーカーであっても、2,000万円台の予算に対応した商品を提供している場合が多くあります。これにより、必要な設備や内装に関しても充実した選択肢を持つことができます。例えば、キッチンやバスルームの設備、床材、壁紙、照明器具などの品質やデザインにこだわることができます。
大手メーカーの場合、一部制約があるかもしれませんが、それによってコストを抑えつつ多くの希望に応えることができます。一部の仕様やカスタマイズに制限があるかもしれませんが、基本的な設備や内装については充実していることが多いです。
予算が2,000万円台である場合、希望やニーズに合ったハウスメーカーや工務店を比較検討し、自分にとって最適なプランを選ぶことが重要です。また、建物本体以外の費用や付帯設備についても予算内で調整し、理想の住宅を実現するための計画を立てることが大切です。
3,000万円台
3,000万円台の予算を持つと、一般的な予算範囲で、ある程度の希望を叶えた注文住宅を建てることができます。この予算帯をカバーする大手ハウスメーカーが多く存在し、豊富なプランやデザインの選択肢が用意されています。
大手ハウスメーカーは、経験と信頼性があり、幅広いニーズに対応できるプランを提供しています。注文住宅の基本的な仕様や設備においては充実しており、快適で機能的な住環境を実現することができます。
ただし、3,000万円台の予算でも、付帯工事費やオプションの追加によって予算を超える可能性があります。例えば、外構工事や庭の造成、エクステリアの設備、太陽光発電システムなどの追加オプションは、予算を考慮しながら慎重に選択する必要があります。
予算内で必要なオプションを検討するためには、自分の優先順位やニーズを明確にし、必要不可欠な要素を押さえつつ、予算をオーバーしないように工夫することが重要です。大手ハウスメーカーとの相談やプランニングを通じて、予算内で理想的な注文住宅を実現するための計画を立てましょう。
4,000万円台
4,000万円台の予算を持つと、建物の外観や設計、インテリアにこだわることができます。予算の余裕があるため、より高品質な素材や仕上げ、デザイン性の高い要素を取り入れることができます。
この予算帯では、広々とした空間を実現することも可能です。40坪以上の広い住宅や、二世帯住宅などの特殊な要望にも対応することができます。部屋数や間取りの選択肢も広がり、住まいの使い勝手や快適性を追求することができます。
また、4,000万円台後半もしくは5,000万円台の予算が必要な場合もあります。特に、40坪以上の広い住宅や高級な設備や内装、こだわりのあるデザインを追求する場合は、予算を上方修正する必要があるかもしれません。
予算が豊富であるため、建築家やデザイナーとのコラボレーションやカスタマイズの余地も広がります。自分のライフスタイルや好みに合わせたオリジナルな注文住宅を実現することができます。
ただし、予算が高額であるからといって、必ずしも高級な住宅になるわけではありません。予算を有効に活用し、自分の理想とする住まいを実現するために、十分な計画とプランニングが必要です。建築プロフェッショナルとの綿密な相談や、予算管理を行いながら、最適な注文住宅を建てましょう。
福岡で注文住宅を建てる際の費用は、さまざまな要素によって左右されます。建物の構造や仕様、内装や設備、土地の条件などが価格に影響を与えます。各要素の特徴や選択肢について理解し、予算に合わせた最適な選択をすることが重要です。当メディアでは福岡県の優れたハウスメーカーと工務店を多数掲載しています。福岡県での注文住宅検討時にはぜひご活用ください。