ヒートショックとは?家づくりで取り組むべきヒートショック対策 | 太宰府・小郡・朝倉・筑前・筑紫野で探す高機能注文住宅情報
ヒートショック
ヒートショックとは?家づくりで取り組むべきヒートショック対策
2023/08/29
血圧の乱高下によって引き起こされる病気を『ヒートショック』と言いますが、家の作りによっては気を付けなければなりません。ヒートショックを考慮した家づくりは、居住者の健康と快適性を向上させるためにとても大切なことです。
建築家や専門業者の方のアドバイスを受けて家づくりを行いますが、適切な設計と材料を選ぶことでヒートショックのリスクを最小限に抑えた家づくりを実現できます。
ヒートショックとは?高齢者の方は特に気を付けるべき!!
気温の急激な変化によって血圧が上下し、心臓や血管に異常が起こることを『ヒートショック』といいます。
血圧の乱高下によって、脳内出血や脳梗塞、大動脈解離、心筋梗塞など、の病気が引き起こされます。
冬場に暖房の効いた暖かい部屋から、入浴のために冷たい脱衣所に移動した際に、寒さに対応するために血圧が上昇し、更に冷たい浴室に入ることによって、また血圧が上昇します。
そこで、お湯で温まっている浴槽に浸かることによって急激に血圧が低下したときなどに起こります。
ヒートショックは、全国健康保険協会のデータによると、11月~2月までの寒さ厳しい季節によく発生すると言われています。
脱衣所や浴槽の温度が下がり、体の芯から温まるために首まで長時間湯船に浸かることにより、発生するリスクが上がってしまいます。
特に床がタイル張りの古い家屋や温泉施設だと暖房施設が無い為、温度差が起こり易くなってしまい、ヒートショックが発生し易くなってしまいます。
そういう意味では、トイレでも同じような条件が揃いますのでので注意が必要になってくることでしょう。
特に、ヒートショックは65歳以上の高齢者、高血圧や糖尿病などの動脈に硬化の基盤がある方、肥満による睡眠時無呼吸症候群、不整脈の方、熱い風呂を好んで30分以上深くお湯に浸かっている方が影響を受けやすいです。
ヒートショック対策を考えた家づくりとは?
ヒートショックを起こさない為には、住宅内に『暖房が無く、寒く冷たい場所を作らない』事が大切です。その為に、家を建てる時から考慮しておきたい事は、どうしても家の北側に作りがちな脱衣所、浴室、トイレの暖房対策を行う事により、家全体を高気密、高断熱な家にする事が大事です。
どうしてもヒートショックが起きやすい場所としてあがる浴室、脱衣所、トイレの対策としては、浴室は最新のユニットバスを選択することです。それだけで壁や床から伝わる冷気を抑える効果があり、浴室の中の暖かさに効果があると言われています。
更に、浴室の天井に取り付けられる浴室暖房がとても高評価を受けています。乾燥機としても利用できますので、ヒートショック対策以外にも、とても便利に使用できる設備になります。
次に、脱衣所、トイレについてですが、壁掛け式や持ち運びできる小型暖房機を設置することによって、ヒートショック対策ができます。
更に、トイレでは便座の冷たさでヒートショックを引き起こしてしまう可能性があるといわれており、温水洗浄便座機能付きのトイレの設置がおすすめされています。
その際に必ず必要になるであろうコンセントの設置も、設計前の今なら問題無く検討できるでしょう。
その他に、階全体の『床暖房』がヒートショック対策に対して高評価を得ています。
床暖房とは、その名の通り床を暖かく保つことにより、足元からじっくりと床を均一に暖める暖房設備です。じんわり暖めるため、室温をそれほど上げる事なく快適に過ごす事ができるようになります。それによって、その部屋以外の場所との気温の差を少なくする事によりヒートショックの可能性が減少する。と言われています。
その際に床をバリアフリーにしたり、廊下や階段に手すりを設置しておくことにより、ヒートショックだけでなく、転倒などが起きた時に事故を予防できるでしょう。
それに伴い、窓を断熱性の高いものにするというのも効果的です。窓ガラスを複層の窓ガラスにすることによって、ガラスとガラスの間に空気の層ができ、高い断熱効果を得られます。
サッシについても、アルミサッシよりも木製サッシや樹脂サッシを選ぶと断熱効果が高まるでしょう。
ヒートショック対策を本気で考えた魔法瓶の様な住宅について
ヒートショック対策には、高気密・高断熱の魔法瓶の様な家づくりが有効です。高断熱の家の定義は、外気温に関係なく室内温度を15℃以上にキープし、1年以上保てる事ができる家のことを言います。
その熱を外に逃がさない、そして、外の空気を効率良く入れ替える24時間換気システムを採用したり、なるべく隙間を減らすよう工夫された家が『高気密な家』と言われています。
高気密、高断熱の家を建てれば、エアコンやヒーターなどの冷暖房に頼り過ぎなくてよく、室温を一定に保つ事ができ、快適な暮らしをおくることができます。
その他に、空気の流れや熱を効果的に管理する熱交換システムも採用したり、日射熱を遮りながら室内の明るさを確保する遮熱窓を設置したり、接続可能なエネルギー弦の太陽光パネルを設置して活用するのも効果的でしょう。
そして、断熱工法には、大きく分けると『内断熱』と『外断熱』という工法があります。
内断熱とは
柱と柱の間に断熱材を設置することによる工法で、工事が比較的簡単に断熱ができる、吸放湿や防音の効果があり、外壁が厚くなることなくデザイン性も損なわれなくて済み、外断熱と比較すると費用が抑えられるというメリットがあります。
外断熱とは
建物全体を断熱材で包むように設置することによる工法で、内断熱よりも断熱効果が高い、外気の温度に影響されにくい、気密性が高いことにより結露の発生を抑えることができるため、住宅の劣化を抑えられるといううメリットがあります。
内断熱と外断熱を併用することで断熱性能が更に上がり、大事なお家を快適に保つことができます。家族の健康と快適性を最優先に考えた、ヒートショックの問題が起こらない安心の住宅になることでしょう。
この魔法瓶のような優れた断熱性を持ち、気密性が高く、24時間換気システムの住宅を作った住宅建設会社があります。福岡県筑紫野市を中心に新築住宅やリノベーションを承る工務店で、『想いを込めた家づくり』をモットーに日々丁寧に建築している想家工房です。
注文住宅を検討している方は一度お話を聞いてい見るとよいかもしれません。
ヒートショックと家づくりについて考えてきましたが、いくつかのポイントをまとめると、ヒートショックの怖さ、それに対する対策、知ることによってできる対応などが見えてくると思います。
そして、その怖さ、対策、知識に対しての解決方法も浮き彫りになってきていますので、後は建築家や専門業者の方とお話を進めて、『終の棲家』となるご自宅を共に考えていくのが良作だと思われます。
その為の建築家や専門業者へ相談すれば、さまざまな提案をしていただけます。満足できる家づくりを行うためにも、よりよい建設会社をご検討下さい。