地震が多い福岡で高性能住宅を建てる利点と価格について解説 | 太宰府・小郡・朝倉・筑前・筑紫野で探す高機能注文住宅情報
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地震が多い福岡で高性能住宅を建てる利点と価格について解説
2024/01/15
福岡で注文住宅を検討するなら、断熱性・気密性・耐震性の高い高性能住宅がおすすめです。断熱性・気密性が高いと冷暖房費や光熱費を削減でき、耐震性が高いと地震の被害を軽減できます。またZEH住宅や長期優良住宅は高性能住宅の一種で、さまざまなメリットがあります。
住宅性能を決める断熱・気密性・耐震性
快適で安全性の高い住まいを実現させるためには、住宅性能を考慮して設計することが大事です。こちらでは、福岡で注文住宅を検討中の方のために、特に重要な住宅性能として、断熱、気密性、耐震性について説明します。
◇断熱
断熱性とは熱の伝導を防ぐ性能のことです。室内の温度は外気や外の天候に影響されますが、断熱を高めると室温を快適な温度に保ちやすくなり、エアコンの熱のロスも減らせるため光熱費も安く抑えられます。
断熱は、壁や天井、床に断熱材を入れて性能を高めるのが一般的です。戸建て住宅の断熱性能は断熱等性能等級によってレベルが分かれており、最も断熱性に優れている等級7は、一次エネルギー消費量を約40%削減できます。
◇気密性
気密性とは室内の空気が外に逃げない性能のことです。断熱性を高めても気密性が欠けていると、室内の空気が外に逃げ、室温を一定に保ちづらくなります。気密性は隙間相当面積(C値)で表され、気密性を高めるには、誤差のない建材を使う、気密シートや気密テープで隙間を防ぐ、樹脂製サッシに変えるなどがあります。
◇耐震性
耐震性とは地震に対する耐性のことです。耐震性を高めておくと、大地震が発生した際に建物が損傷したり倒壊したりすることを防げます。住まいの耐震性のレベルは耐震等級で表され、耐震等級1、耐震等級2、耐震等級3の3つあり、数字が大きいほど耐震性に優れていることを示します。
2005年(平成17年)3月20日に起こった最大震度6弱の福岡県西方沖の地震からも分かるように、福岡は地震の多い地域です。福岡で注文住宅を建てる場合は、家族の安全を確保するためにも、耐震性の高い設計にしておくことをおすすめします。
ZEHなら快適さだけでなく経済的利益も
機能性の高い住まいは光熱費の削減にも役立ちますが、数ある高性能住宅のなかでも、光熱費を安く抑えられる住宅がZEH住宅です。
◇ZEH住宅とは
ZEHは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字をとってできた言葉で、ZEH住宅のコンセプトは年間のエネルギー収支を年間でゼロにする住宅です。住まいの機能性に加え、太陽光発電などを設置が搭載されていて再生可能エネルギーを活用できるのが特徴です。ZEH、ZEH+、次世代ZEH+、Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)、Nearly ZEH+、ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)があり、ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)であれば、太陽光発電なしでも建てられます。
◇メリット
ZEH住宅には多くのメリットがあります。まず、その中でも最も重要なメリットの一つは、健康的な生活が送れることです。ZEH住宅は室内の温度差が生じづらく、ヒートショックのリスクを軽減します。このため、夏は涼しく、冬は暖かい環境で過ごすことができ、健康的な生活を支えます。
さらに、ZEH住宅は電気を売却して収入を得ることができる点も大きな利点です。太陽光発電で生じた余剰電力は、売却して現金化することができ、家計に収益をもたらします。これにより、エネルギーの自給自足が実現し、生活の安定性が向上します。
また、災害時にもZEH住宅は頼りになります。太陽光発電や蓄電システムが搭載されているため、ライフラインが止まっても電気を使用できます。これは非常に重要で、安心感を提供します。
さらに、不動産としての資産価値を考えると、ZEH住宅は特に魅力的です。通常の住宅よりも経年劣化が少なく、資産価値が下落しにくい特性を持っています。そのため、長期的に資産価値を維持し、売却時に高値を期待できるのが魅力です。
ZEH住宅は、健康的な生活、収入の確保、災害時の備え、そして資産価値の維持という面で非常に魅力的な選択肢と言えます。
◇補助金
ZEH住宅の初期費用はやや高めですが、ライニングコストが抑えられ補助金などが活用できるメリットもあります。ZEH住宅を対象とした補助金は、次のふたつです。
・戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業
令和3年に開始された制度で、基準を満たすと55万~100万円の補助金が受けられます。
・子育てエコホーム支援事業
若者夫婦や子育て世帯による省エネ投資の支援と2050年カーボンニュートラルの実現を目的とした支援事業です。ZEH住宅は、最大80万円の補助金が受け取れます。
高性能住宅でも価格を抑える方法
高性能住宅とは、断熱性・気密性・耐震性・省エネ性などの備わった快適な住まいを意味しますが、明確な定義はありません。高性能住宅としてよく知られているのが、長期優良住宅です。こちらでは、高性能住宅の魅力を知っていただくために、長期優良住宅の概要とメリットなどを紹介します。
◇長期優良住宅とは
長期間、良好な状態で生活できるように設計された機能性の高い住宅のことです。長期優良住宅に認定されるためには、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が定める基準を満たす必要があります。
◇メリット
長期優良住宅の主なメリットは、次の4つです。
・税金の負担を軽減できる
所有権保存登記、所有権移転登記の手続きで支払う登録免許税の税率が引き下げられ、固定資産税の減税期間が7年間で、通常の住宅よりも2年長く設定されています。
・金利が低くなる
住宅ローン「フラット35S」では、長期優良住宅であれば金利が低くなります。2024年3月31日までに申し込み、「フラット35S」の金利Aプランが適用されれば、当初10年間金利が0.25%引き下げられます。
・地震保険料が安くなる
長期優良住宅は耐震性に優れているため、割引の対象となり地震保険が安くなります。主な割引の種類と割引率は、次のとおりです。
建築年割引1981年6月1日以降に新築された住まい…10%
耐震等級割引耐震等級1…10%
耐震等級2…30%
耐震等級3…50%
・より多くの補助金が受けられる
前項でご紹介した子育てエコホーム支援事業の補助金は、ZEH住宅が最大80万円なのに対し、長期優良住宅は最大100万円の補助金額が受けられます。
◇減税や費用
メリットの多い長期優良住宅ですが、通常の住宅と比較すると建築費用が高い、認定を受けるために費用がかかるなど、コスト面でデメリットもあります。それでも、住宅ローン控除や投資型減税を利用すれば、建築費用の負担を軽減することが可能です。
ランニングコストでもメリットもあるため、長期優良住宅は長期的に見ればお得な住まいといえるでしょう。
断熱性は熱の伝導を防ぐ性能で、外気の影響を受けにくく、エアコンの光熱費も削減できます。断熱性能は断熱等性能等級によって評価され、高い等級のZEH住宅ではエネルギー消費量が大幅に削減されます。次に、気密性は室内の空気が外に漏れない性能で、室温の一定維持に寄与します。気密性向上のために、建材の選定や気密シートの使用が考えられます。
さらに、福岡は地震多発地域であるため、耐震性の高い住宅も重要です。地震に対する安全性を確保するため、耐震性能を考慮した設計が必要です。
また、ZEH住宅は高性能住宅の一つで、年間のエネルギー収支をゼロにする特徴があります。ZEH住宅では健康的な生活、収入の確保、災害時の備え、資産価値の維持が実現できます。補助金制度も利用可能で、初期費用を軽減できます。
さらに、高性能住宅として長期優良住宅も魅力的で、税金の優遇措置や金利優遇があります。耐震性や省エネ性に優れ、補助金も受けられます。
高性能住宅の建築価格は高めですが、長期的に見ればランニングコストの削減や各種メリットを享受できる投資と言えます。ぜひ、福岡での注文住宅計画において、住宅性能を考慮に入れて設計を進めてください。